障害のある人との協働から生まれている「しごと」を発信します!

 はたらくことが問いなおされている今の時代に、どのような「しごと」が必要とされているのでしょうか。暮らしと調和がとれていたり、地域とつながりがあったり、所得をしっかりと得られたり。価値観が多様になる中で、はたらき方の選択肢を増やすようなしごとのあり方が求められています。
 私たちはそのヒントが、障害のある人のしごとや生活のなかにあると考えています。障害のある人と協働をしている現場から取り組みをひろく募集し、展覧会・メディアを通して社会に発信します。

※募集締切を延長しました 10月25日(水)消印有効 

概要

特典

大賞:賞金100,000円
※ 2018年2月18日(日)に東京・渋谷ヒカリエで行われる最終審査会で決定

入選:
□ 東京・渋谷ヒカリエで開催するGood Job! 展に出展
□ Good Job!基金による応援
□ 取り組みをブラッシュアップするデザイン合宿の参加
□ 各種メディアで紹介

応募対象

商品や製品など目に見えるものだけでなく、プロセスや仕組みなど有形無形を問いません。障害のある人との協働から生まれているしごと・はたらき方を対象とします。

このような応募をお待ちしています!

Good Job! Award 最終プレゼンテーションの様子

応募資格

【一般】福祉施設・企業・NPO・自治体・教育機関・デザイナー・当事者など
【学生】 学校・部活・大学・ゼミ・研究室・サークルなど

  • いずれも個人・団体を問わず、どなたでも応募できます。
  • 東京・渋谷ヒカリエで行われる最終審査にてプレゼンテーションができる
    (ビデオレターなど動画によるプレゼンテーションも可)
  • 自薦・他薦は問いません。

応募〆切

2017年10月18日(水)必着
※募集締切を延長しました 10月25日(水)消印有効

提出物

  • 応募用紙[A4サイズ]
    別添の応募用紙をダウンロードし、必要事項をご記入ください。
    PDF版 / WORD版
  • プレゼンテーションシート[A3サイズ/片面のみ/自由形式]
    応募用紙では伝えきれない取り組みの魅力を資料にまとめてください。
    例)写真、外部との関係図、具体的な数値、障害のある人がどこで関わっているか、など
  • 参考資料
    パンフレットやメディア掲載記事など審査の参考になる資料など。
    ※プロダクトや作品など現物・サンプルも送付可
    ※提出物はいずれも返送いたしませんので、予めご了承ください。

提出方法

メールの場合

以下に注意して、goodjob@popo.or.jpまでお送りください。

  • 提出物をPDF形式にしてメールに添付してください。また添付データの容量が20MBを超える場合は、オンラインストレージ(ファイル転送サービス)などをご利用ください。
  • 件名は、「Good Job! Award応募書類」と記載してください。

郵送の場合

提出物を下記応募書類送付先まで郵送ください。【10/18 締切必着】

審査方法

一次審査 規定の提出物による書類審査
最終審査 2018年2月18日(日)プレゼンテーション審査

審査基準

下記の視点から審査を行います。

はたらき方の選択肢を増やし、しごとの幅を広げている
これまでの常識を疑い、既成概念をくつがえす視点がある
土地に根ざし、地域の特色・風土・文化を活かしている
生産や活動を持続させるための仕組みがある
情報やノウハウを公開・共有し、社会への拡がりを意識している
造形的に美しく、機能性も考慮されている

審査員(五十音順)

審査員長
田村大

株式会社リ・パブリック共同代表

博報堂イノベーションラボ上席研究員を務め、併行して東京大学にイノベーション人材育成プログラム「i.school」を立ち上げ、ディレクターを務めた後、独立。福岡を拠点に、地域や企業が自律的にイノベーションを起こす生態系の研究とデザインに携わる。

里見喜久夫

株式会社はたらくよろこびデザイン室 季刊『コトノネ』 編集長

全国の障害者施設、就労支援施設、特例子会社の経営改革に関する様々な提案をおこなう雑誌・季刊 『コトノネ』を2012年1月に創刊。震災復興、福祉起業家、スポーツなど、障害のある人たちがいきいきとはたらく現場を見つめ続け、幅広い取り組み・価値観を紹介している。

柴崎由美子

NPO法人エイブル・アート・ジャパン代表理事

障害のある人たちとともに対話・創作・仕事開発・復興活動などを実施。障害者アートの社会的意義を問う活動をライフワークにしている。たんぽぽの家アートセンターHANAディレクターを経て、エイブルアート・カンパニー事務局。2013年より現職。

原田祐馬

アートディレクター / デザイナー

UMA/design farm 代表。グラフィックデザインを中心に、地元の人と密着した形で、さまざまな関係を編みながらプロジェクトに携わる。DESIGNEAST ディレクター、小豆島醤の郷+坂手港プロジェクトディレクターなど。2015年より京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。

林千晶

株式会社ロフトワーク 代表取締役

2000年に起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは年間200件を超える。グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」を運営。株式会社飛騨の森でクマは踊る代表取締役社長も務める。

山田遊

株式会社メソッド 代表取締役

2007年にmethodを立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。国立新美術館内ミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」のサポートディレクションをはじめ、ファッション・デザイン・工芸・食など 様々な分野で生まれるモノに携わり、店づくりを中心に手がけている。

応募のながれ

応募期間2017年8月18日(金)?10月18日(水)

上記の提出物をメールもしくは郵送でご提出ください。

一次審査2017年11月上旬

提出物をもとに、審査員による書類審査を行います。
※審査に際し、電話などでヒアリングさせていただく場合があります。

入選連絡 2017年11月中旬

入選者にのみ、お電話とメールにてご連絡いたします。

デザイン合宿 2017年12月2日(土)?3日(日)Good Job!センター香芝(奈良県)

入選者が集い、デザイナーや編集者によるレクチャーと、取り組みをブラッシュアップするワークショップを開催。
[講師] 原田祐馬 UMA/design farm 代表、多田智美 MUESUM 代表 ほか
※参加は任意、旅費交通費はご負担いただきます。

Good Job! Exhibition

入選した取り組みを紹介します。
※製品や道具、仕組み図など取り組みの詳細がわかるものも紹介します。

Good Job! Exhibition 2016-2017 渋谷ヒカリエ8/COURTの展示風景

■東京

2018年2月17日(土)?20日(火)
渋谷ヒカリエ 8/COURT

[展示について]
90cm×90cmの台上に展示を行います。 
タブレットを使用して動画や写真スライドショーによる活動紹介も行います。
※展示の詳細については各出展団体と事務局との相談のうえ決定します。

最終審査・表彰式 2018年2月18日(日) 13:30-16:30

東京・渋谷ヒカリエでの会期最終日(表彰式当日)に最終審査会を実施します。最終審査会では、一次審査入選者より審査員へプレゼンテーションをしていただきます。
※会場までの旅費は各自ご負担ください。
※表彰式のご案内・審査結果は、Good Job! プロジェクト Webサイトに掲載いたします。

応募書類送付先・お問い合わせ

Good Job!プロジェクト事務局

〒630-8044奈良市六条西3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家 内
TEL 0742-43-7055 FAX 0742-49-5501
MAIL goodjob@popo.or.jp URL http://goodjobproject.com/

ご応募にあたっての注意事項

  • プロダクトや取り組みの出展は関係者の許可を取るなど、承認確認をした上でご応募ください。
  • デザイナーやディレクターが外部にいる場合、その方に出展の許可を得てからご応募ください。
  • さまざまな理由で出展が不適切であると主催者側が判断した場合は、展示や広報の中止をさせていただくことがあります。また、受賞結果発表後であっても、受賞を取り消す場合があります。
  • 応募者と第三者との間で紛争、トラブルなどが生じたときは、応募者が責任を持って解決することとし、主催者は一切関与しません。
  • 応募いただいた個人情報について、本アワードに関する事務連絡のみ使用いたします。
  • 出展の決定に際して、情報確認や追加資料の作成、プロダクトの発送などの依頼をさせていただくことがあります。
  • お送りいただいた提出物は原則返却いたしません。
  • 出展決定後、提出物のイメージや写真を本アワードの広報などで使用する場合があります。
主催:一般財団法人たんぽぽの家
共催:公益財団法人パブリックリソース財団
協力:NPO法人エイブル・アート・ジャパン、NPO法人まる、
一般社団法人北海道チャレンジドアート&プロダクツ

Good Job! プロジェクトとは

障害のある人とともに社会のはたらき方をデザインする取り組みです。アートやビジネスなど福祉の領域を超えて、新たなしごとや仕組みをつくることを目指しています。2012年、大阪で初の展覧会「Good Job!」を開催し、障害のある人の表現を活用した魅力的なプロダクトを紹介しました。2013年からはプロダクトに限らず、活動・仕組み・メディアなど、全国のさまざまな取り組みを発信する「Good Job! Exhibition」を毎年開催しています。

2012 年、大阪で初の展覧会「Good Job!」を開催。障害のある人の表現を活用した魅力的なプロダクトを紹介しました。2013年度から 「Good Job! 展」として毎年開催し、2015年度は全国4会場をまわり、 約12,000人が来場。2016年9月には障害のある人と新しいしごとを 生みだす実験的で実践的な拠点「Good Job! センター」を奈良県香芝市にオープンしました 。

Good Job! プロジェクトが考える
新しい“しごと”は「異分野との協働」から生まれています!

Good Job! Award 2016で入選した事例を紹介します。

1.

「はじまりは一本の糸から~」

NPO法人ひょうたんカフェ

障害のある人が創作活動として行っている「さをり織り」を所得につなげ、しごとにしていくための仕組みづくり。ただ自由に織ることだけではなく、模様や色の組み合わせで個性を表現に昇華し、「織り」を通じて関係性のひろがりを生み出している。

2.

「型染鯉のぼり ?つながりの鯉のぼり」

NPO法人 La Mano

工房の強みである「藍染」と障害のある人の「絵(カタチ)」の両方が生きる製品を開発。即日完売をするほどの商品の質の高さ、分業の仕組みの巧みさ、また所得を3倍にするなど実質的な結果も出している。

3.

「よしすけツールキット」

木許宏美・須佐和希、慶應義塾大学SFC水野大二郎研究室

デジタルファブリケーションを使い、誰もが自由にものづくりができるようになる環境を目指す。神奈川県藤沢市にある障害福祉事業所よし介工芸館と協働しアイロンプリントピースを開発し製品化している。

障害のある人と“しごと”を知るQ&A

Q1

障害のある人の就労状況を教えてください。

A1

約788万人の障害のある人のうち、約4割が在宅(無職)。環境やしごとの幅を広げることで、多様なはたらき方をできる人がもっといるはずです。

就職者は増加中
求職中の障害のある人約21万人に対して就職数約7.8万人(平成25年厚生労働省調べ)と近年増加傾向にありますが、まだ十分ではありません。

Q2

月にどのくらい給与があるのでしょうか?

A2

障害の度合や種類、置かれている環境によって大きく異なります。年々、平均月収は増えつつありますが、一人ひとりが自立して生活できるほど十分な収入を得ているとは言い難い状況です。
※福祉事業所などで継続的に就労可能な人と雇用契約を結ぶ「就労継続支援A型事業」(平均月収約69,000円)と、雇用契約を結ばない「就労継続支援B型事業」(平均月収約14,000円)がある。

Q3

どんな職種に就いているのでしょうか?

A3

運輸や清掃、包装などの職業が最多。多様なはたらき方を考えることで、障害のある人が能力や個性を生かす方法はまだまだあります。

職業別の就職状況トップ4
(平成25年厚生労働省調べ)

「わたしには関係ない??」と思うかもしれませんが……

障害のある人のはたらき方を考えることは、あらゆる人の多様なはたらき方を考えること(=ダイバーシティ・マネジメント)に通じます。一人ひとりにとってはたらきがいのあるしごとを生み出す、この取り組みにご参加ください。