Good Job! Award 2015
募集期間:2015年8月1日(土)- 9月30日(水)
一次審査:2015年10月中旬 応募件数:118件→12件が入選
最終審査:2015年12月20日(日)@東京・渋谷ヒカリエ
大賞
ドニさんの家 × 社会福祉法人オリーブの会



障害のある人が作業をする農園の一角に、福祉という枠組みのなかにいない「ドニさん」が暮らすという試み。その取り組みや場所を「ドニさんの家」として、農作業や食、身体を見つめ直すようなワークショップを継続的に行っている。多様な生き方やはたらき方を受容することができる関係性と磁場が育まれている。
ここがGood Job!
- 関係性のありかたと着眼点が新しい!
- 料理会やワークショップなど、継続的に魅力的な場を運営している!
- 他の場所でも展開可能な仕組みとして今後の発展が期待される!
選評
施設内に福祉の枠組みにはいない「ドニさん」という存在がいることで、生活すること・はたらくことに対して、オルタナティブな価値観が生まれている。職員ではない他者が関わることで、暮らしとしごとの境界が揺らぎ、多様な関係性をつくり出すことが豊かな生き方のヒントになることを提示している。世の中の流れが加速するなか、障害のある人のテンポや考え方、あるいは生き方をどのように大切にしていくかなど、これからの価値観を提示する象徴的な取り組みと言える。準大賞
社会福祉法人燕市社会福祉協議会就労支援センター × 企画製作室Bridge



本来であれば破棄される、結婚式場で使用されたキャンドルを再成形した「幸せのおすそわけキャンドル」。キャンドルチップを積み重ねてつくる製法は、障害のある人が楽しく作業できるよう工夫がされていて、バリエーション展開も容易に。「おにキャン」「つのキャン」などの商品ラインナップがある。
ここがGood Job!
- 障害のある人が製造しやすい工夫が工程にある!
- 地元の産業を生かした道具づくりをしている!
- 製法をシェアするための仕組みづくりにも注力している!
選評
福祉施設と障害のある人が主体的にはたらくことができる仕組みが生み出されていた。協働の過程を通して、それぞれの創造性を生み出す環境づくり、施設が自らしごとをつくり出すモデルとしても評価できる。結婚式場での使用済みキャンドルを、「幸せのおすそ分け」と読み替え、物語も含め、クオリティの高い商品を生み出している。また地場産業である金工技術の活用、本来廃棄されるはずの素材を再利用した環境への配慮なども評価につながった。地域に根ざしながらも、他地域での展開も可能な、全国のモデルケースとなりうる取り組みである。SIMPLE PAPER MADE Network



ダンボールを簡単に1枚ずつに分けるSIMPLE PAPER MADE製法により、ノートやレターセットなどのプロダクトを製造・販売。国内外でワークショップやイベント、障害のある人との商品開発・製造委託、SNSやYouTubeを通してアイデアをシェアするなどの普及活動を行っている。
ここがGood Job!
- シンプルなアイデアで魅力的なプロダクトをつくっている!
- 製法をシェアするための仕組みづくりにも注力している!
- 地元の学校や商店街などつながりが広がる可能性がある!
社会福祉法人コスモス



2015年2月、堺市役所の地下にオープンした食堂カフェ。スタッフの半数が障害のある人で、店内には堺市内の授産商品などを展示販売している。設立・運営に多分野の専門家が関わっており、食堂を舞台に産官学民が入り混じり、さまざまな社会課題について対話できる場づくりをめざす。
ここがGood Job!
- さまざまな分野の専門家の協力と協働により設立・運営されている!
- 障害のある人の就労のための工夫がある!
- 産官学民の連携による場所づくりに取り組んでいる!
NPO法人スウィング × 中梅織物株式会社



スウィングの芸術創作活動「オレたちひょうげん族」の作品と西陣織の老舗・中梅織物の協働により生まれたプロダクト。パッケージデザインやブランディングに至るまで、福祉施設だからこそできること、やるべきことを考え、異分野と関わりながら展開している。
ここがGood Job!
- 積極的に伝統工芸との協働を進めている!
- 商品企画力と、従来の福祉製品を越えていこうという意気込みがある!
- 協働による相乗効果を存分に生かしている!
NPO法人ワークサポートひかり × 株式会社ルーツ × LUFT 真喜志奈美



丸太の製材所から出る「木っ端」を再利用した商品開発を行うプロジェクト。福祉施設とデザイナーとの出会いを経て、職人化してきた施設利用者の工賃向上をめざし、人や野鳥や植物が集うための木工製品が生まれた。直線・直角で構成される形に、障害のある人の熟練した几帳面な手しごとが生きる。
ここがGood Job!
- プロダクト自体にまっすぐで素直な魅力と強度がある!
- モノから生まれるコミュニケーションに対する視点がある!
- ほかの場所でも展開可能な仕組みとして今後の発展が期待される!
ふくふくファーム × アカオニデザイン




豊かな自然の恵みのなか、鶏舎で放し飼いされた健康的な鶏から生まれるたまご。ミネラル豊富な天然水、手間をかけた植物性発酵飼料、米と野菜による自家配合飼料、障害のある人の丁寧な手しごとが商品のおいしさをつくっている。パッケージやWebサイトのデザインは、その魅力が素直に伝わるよう工夫されている。
ここがGood Job!
- パッケージやウェブサイトのデザイン性が際立っている!
- 障害のある人の丁寧な手しごとがたまごの品質につながっている!
- ハンコでロゴを押すなど、作業がしやすいよう工夫されている!
KIGI × 一般財団法人沖縄セルプセンター




沖縄の食文化に溶け込み、育まれてきた調味料や工芸品を障害のある人とともに製品化するブランド。パッケージや広報物では、その奥深さがQ&A形式の説明文やイラストで丁寧に紡ぎ出されており、はじめて手にとる人にもわかりやすく、沖縄への興味・関心が購買につながるよう情報が編集・デザインされている。
ここがGood Job!
- ものづくりを通して新たな観光資源を創出している!
- ブランドとして総合的なイメージ戦略がある!
- 沖縄に関する興味から製品の購買につながるよう、情報デザインされている!



2013年、社会福祉法人香川ボランティア協会・ 生活支援センターサンサンへの3Dプリンタ導入を機に設立されたコミュニティ。障害のある人とともに綿密な試作・ヒアリングを重ね、身の周りの不便改善やワークショップの運営、障害のある人のしごとづくりにつなげている。その後、法人から独立し活動を継続。
ここがGood Job!
- 3Dプリンタを導入し、それを実際に運用している!
- 人々の不便改善のために活動を続けている!
- ワークショップの運営など、障害のある人のしごとづくりにつながっている!




建築やデザインを行う株式会社ダイスプロジェクト、障害福祉サービス事業所の工房まる、ウェブデザイナーなど有志により、2015年2月に設立した株式会社。福祉全般のコンサルや製品開発、 障害のある人の表現を生かしたデザイン業務やイベントの企画・運営などを総合的にプロデュースする。
ここがGood Job!
- 異分野の協働により、新しい事業体を構築している!
- 障害のある人の創造的なしごとを総合的にサポートしている。
- 新しい事業形態により、福祉を越えた新たな協働が生まれている!
木原共+慶應義塾大学SFC水野大二郎研究会 × よし介工芸館



障害のあるアーティストの作品を、カードゲームを通して他者に紹介し、アーティストの認知と地位向上につなげていく仕組み。デジタル工作機器の活用により少量生産が可能となり、バリエーション展開が容易で、リスクや負担の少ないビジネスモデルを提案している。
ここがGood Job!
- プロダクトの開発だけでなく、それを無理なく製造・販売する仕組みを提案!
- 学生の取り組みとして今後のさらなる発展に期待!
- ゲームを通して楽しく理解を深めることができる!
Brad Fremmerlid+Mark Fremmerlid




あらゆる製品の図面を瞬時に理解し、その通りに組み立てることができるという特技をもつ自閉症のブラッドによる代行業。彼がその能力を生かし社会の一員として役割を果たせるように父親が考案・設立した。WebサイトやSNSを活用し、家具や製品の組み立てを受注している。
ここがGood Job!
- 家族による新しいビジネスモデルを生み出している!
- ウェブサイトや SNS を有効活用し、しごとにつなげている!
- 障害のある人の特技を生かしてしごとを創出している!